第三回 「BOOYSプロジェクト参加者」~世界を見て自分に起こった変化とは?~ R・Nさん

第三回 「BOOYSプロジェクト参加者」~世界を見て自分に起こった変化とは?~ R・Nさん

今回のプロジェクトで、私たちはドイツとオランダに約1週間ほど滞在しました。展示会場での仕事以外の経験も含めて、とても充実した日々を過ごすことが出来ました。

ヨーロッパでの日々は、今まで海外に行った経験がなかった私にとっては全くの未知の世界だったので、目に入ってくるもの全てが新鮮でしたし、発見が多かったと感じます。出国前の羽田の国際ターミナルでさえもキラキラしていました(笑)。半日ほどかかったフライトではダウンロードした旅行雑誌を何度も見て、胸をふくらませていました。

フランクフルトの空港を出た瞬間から異国の雰囲気に圧倒されました。古い建物が多く、歴史的な街並みが多く見られ、日本よりもゆったりとした時の流れを感じました。また物価の高さにも驚かされました。日本の約2倍と考えれば想像しやすいと思います。公衆トイレにもお金がかかりますし、金銭感覚がマヒしそうでした。自然も多く、日本のように土地が隆起していなくて、電車の窓から覗く地平線が見える景色には感動しました。明らかに日本とは異なる雰囲気に、海外に来たという実感がすぐに湧きました。

1週間過ごし、現地の食文化や景観、芸術に触れていく一方で、改めて日本の文化の素晴らしさも感じる部分もありました。街中には、日本食レストランや日本のアニメキャラクターが目に付きます。ラーメンは現地で2回食べました。味はともかく、現地でも好まれる食文化なのだと思いました。展示会でも我々が日本人だと伝えると、日本の文化に興味を示してくれる人が多く居ました。特にポケモン、ドラゴンボールなどのアニメ人気は高く、知っている同士だと、すぐに仲良くなれます。日本のアニメの世界市場での規模は約2兆7400億円ともいわれています。日本と外国の架け橋になる大きな存在だと改めて気付かされました。

初めての海外で私自身に意外だったことがあります。それは自分が海外にいることに違和感をほとんど感じなかったことです。景色はもちろん全く異なるし、私たち以外にはほとんど日本人はいませんでした。しかし、その環境の中で私の未熟な英語がなんとか通じたり、現地の方々がフレンドリーに接してくれたりしたことで、私はその環境の中の一員だと感じられたのです。出国前に想像していたコミュニケーションの不自由さはあまり感じなかったことにもギャップを感じました。
たった1週間でしたが、初体験の海外で初めて触れた文化、言語、景観はこのように、私に非常にポジティブな印象を与えてくれました。また行きたいと思わせてくれる場所でもあり、私の英語学習へのモチベーションを大きく上げてくれるきっかけにもなりました。日本での限られた英語学習の枠から抜け出し、自分から行動するのが大事。それは、飛び込んでみて、受け止めてくれる優しさに触れることで初めて実感できるのだとわかりました。

帰国後も日々学習に励み、次は1人で海外に行ってみたいと思います。このBOOYSプロジェクトを通じて、自身の成長や可能性を感じることができたと思います。
ヨーロッパは、幼い頃からサッカーをやっていた自分からすると憧れの土地でした。ただ、行こうと思ってもなかなか行ける場所では無いので、このプロジェクトに参加できてよかったと思いますし、貴重な機会を頂いたアサヒ様には感謝しています。