第二回 「BOOYSプロジェクト参加者」~海外の展示会に参加して発見したこと~ R・Nさん

第二回 「BOOYSプロジェクト参加者」~海外の展示会に参加して発見したこと~ R・Nさん

私たちは9月27、28日の2日間、ドイツのエッセンで開催された引越し産業の展示会である「moelo2023」にスタッフとして参加しました。今回の展示会が私自身、日本も含めて初めての展示会参加となりました。見物するのも初めてでした。

エッセンはドイツ北西部に位置する都市で、広い会場には20数個ほどのブースと講演会場があり、10時の開場直後、多くのお客様が来られました。メディアもいくつか来られて、その規模が伺えました。初日閉場後には、レセプションパーティのような、お酒や食事をつまみながら、他参加者の方々とコミュニケーションを取る場が設けられていました。

参加するにあたって、公用語であるドイツ語は喋れず、英語もままならない中で不安もありましたが、ジェスチャーや簡単なフレーズを用いて、お客様と積極的にコミュニケーションをとり、アサヒの製品に少しでも興味を持ってもらうことを目標に取り組みました。

我々学生スタッフの仕事内容としては、パンフレットの配布、商品の運搬、ラッピングが主でした。比較的難しくない作業でしたが、気付かされる点も多くありました。

まず、他社のブースを見ても、私たち以外に自分達からパンフレットを配るスタッフは見受けられませんでした。日本の街中では、ティッシュやチラシなどを配っているのが頻繁に見られるように、何かを配って広告するスタイルはドイツでは異なるようでした。他の展示会参加者は、自分たちから関心を持ってくれた人に対応しているように見えました。私たちは誰にでもアプローチし、アサヒの商品について紹介しました。立ち止まって話を聞いてもらい、少しでも興味を持ってくれた人が増えたのではないかと感じ、結果的にいい方向に働いたのではないかと思います。

また、私たちに対して素っ気ない態度をとる人もおらず、温かく受け取ってくださる現地の方々に勇気と自信をもらいました。パンフレットが要らない場合であっても、無視することなく必ず一言言ってくれます。皆さん表情が柔らかく、リアクションも大きくて、話しているこっちが楽しくなります。

非常に細かいところでも日本との価値観の違いを感じました

そして、「持続可能性=サスティナビリティ」や「環境問題=エコ」に焦点を当てたブースが多くあったのも印象的でした。大量生産・大量消費が進む社会の中で、日本と同様、世界でも大きな課題となっているのだと感じました。

今回個人的に印象に残ったのは、お客様から頂いた「人生初チップ」です。購入していただいた商品を車まで届けた時に、感謝のお言葉とチップを頂きました。日本でアルバイトして貰ったお給料とはまた違い、大きな達成感と海外の人と繋がれたという喜びを感じました。

二日間展示会をお手伝いさせていただいて、右も左も分からない中、私は多くの人々との出会いや貴重な経験を得ることができました。自分から外国の方に声をかけ、積極的にコミュニケーションをとり、上手く伝わらなかった部分も含めて無駄になることは無いと思います。今後、様々な展示会に参加する機会が必ずあると思うので、今回の体験を忘れず活かして行きたいと思っています。