第二回 「BOOYSプロジェクト参加者」~出発前の私 K・Mさん

第二回 「BOOYSプロジェクト参加者」~出発前の私 K・Mさん

第二回 「BOOYSプロジェクト参加者」~出発前の私 K・Mさん

私は中学校に入学して英語の授業で初めて日本語以外の言語に触れました。
英語に特に興味はなく、テストではそれなりの点数が取れれば良いと思っていました。「どうせ英語なんて話せたところで海外に行きたいと思わない」、「私は日本で一生過ごしていくのだ」と考えていました。

英語に興味が無いので中学、高校のテストの点数もそれ程よいものではなく、例文を暗記するだけなので一向に話せず、成長もありませんでした。

私の父は英語が話せるらしく、これまでも海外出張で様々な国に行くところを何度か見送ってきました。

父に英語の問題を聞くと、しばらく英語で話し続けるので少しめんどくさいと思っていた部分もあり、英語に苦手意識があったのだと思います。

そんな私がなぜ今回のプロジェクトに参加しようと思ったかと言うと、自分自身の生活に何か大きな変化が欲しかったからです。

私は現在通信制の高校に通っています。
毎日学校に通う訳では無いので、朝起きて、アルバイトに行ったり、全日制よりは少ない回数ですが学校に行って帰ってくるという、毎日同じことを繰り返しているだけの自分に不安を感じ始めていました。
そんな時、父から「次回のドイツの出張は君と同年代位の学生が参加するんだよ」とプロジェクトの内容をおしえて貰いました。

これだ!と思い、父に私も参加したいと頼んだところ、今回プロジェクトに展示会のスタッフとして同行させて頂くことが決まりました。とても感謝しています。

それが決まっても自分が日本国内から出て、ドイツに行くことに全く現実味が感じられなく、勉強もあまり本気で取り組めていませんでした。父は「本当にそれで臨むの?大丈夫?」と心配そうに声をかけてきます。今のまま、丸腰の状態で望むのはたしかにまずいとおもい、毎日少しでも英語に触れる生活を心がけ始めました。
具体的には、YouTubeで日常で使えるフレーズを覚えたり、海外ドラマを解説付きでみたり、父のめんどくさいなと感じていた英語にも耳を傾け英語で受け答えをして、疑問をぶつけたりするようになりました。

もちろん海外に行くために勉強だけではなく、生まれて初めてパスポートも取りに行きました。
そこでも様々なトラブルがありましたが無事パスポートを受け取ることが出来ました。

今回初めての海外渡航という事で期待と不安で胸がいっぱいです。
海外なんて行かないと思っていた私がいざ行ってみて逆にドイツで居心地の良さを感じるか、または海外の生活が肌に合わず渡航前では気づかなかった日本の良さを改めて感じるのか、どちらにせよ帰国した際に自分がどう感じるのかと今から楽しみです。

今回海外に行って、私の価値観が根本から変わることは難しいと思いますが、初めて日本から出て異文化に触れて、新しい発見や今後の人生の糧になるものを得て、日本に無事に帰ってくることを目標にして今回のプロジェクトに取り組みたいと思います。