第一回 「BOOYSプロジェクト参加者」~出発前の私 R・Nさん

第一回 「BOOYSプロジェクト参加者」~出発前の私 R・Nさん

株式会社アサヒ Jキルトは今年、実験的に「BOOYSプロジェクト」を立ち上げました。これは、アサヒが海外の展示会に出展していることから生まれました。

外国の方にJキルトの魅力を知ってもらい、引越しを含めた養生・梱包にキルトを使う文化の輸出しているのと同時に、学生をスタッフとして連れて行くことで、カルチャーショックを受けるチャンスを提供できるのではないかと思いついたのです。

「Break  Out  Of  Your  Shell」の頭文字を取ったこのプロジェクト、試験的にスタートさせましたが、若い人の殻を破る一助になればという思いで実施しました。

今後このプロジェクトがどんな進化をするのか楽しみです!このプロジェクトに参加した学生は三つのレポートを書きます。

  • 出発前の私、英語や海外についてどう思っているか。
  • 展示会に参加して発見したこと、展示会なんて学生は基本参加したことがないはず。
  • 世界を見て自分に起こった変化とは!?必ず何かしらの変化を実感したはず。

 

それをこれから紹介していきます。

第一回 「BOOYSプロジェクト参加者」~出発前の私 R・Nさん

私は今年から都内の大学に通学しています。私生活の中で英語に触れる機会は、週に2時間の英語の授業のみです。私の英語へのイメージとしては、「出来たらいいな」、「話せたらかっこいいよね」という憧れのままで止まっていました。英語が喋れなくても何不自由のない生活が送れることに満足していたのです。いつか自分の英語の意識を変える機会があるのではないか、また機会があれば自分は変われる、とそのタイミングを待ってばかりいて、自分から見つけることに対して消極的でした。

遡ってみると、英語教育は小学生の頃から始まり、本格的に学び始めたのは中学校からでした。ほとんどの人が同じスタートラインに立っていたはずが、気付いたらできる人との差は歴然でした。

私が大学に入って強く実感したことは、やはり英語に対しての意識には大きな個人差がある、ということです。自らすすんで英語学習に向き合う人が、傑出して英語力に優れているというイメージがあり、学びの機会も多く得られています。一方そうでない人は授業のみで英語に触れる状況にあります。今までの私は後者でした。また、大学生活での私の体感では後者の人の方が圧倒的に多いと感じます。「意識の個人差」がそのまま英語力に差をつけています。

「英語力」というのを、読む、書く、聴く、話す、の4つだとすると、読む、聴くを対象とした授業、学習が非常に多く、話す機会はほとんどありません。学部によって異なりますが、授業を含めて私生活の中でも外国の方と触れ合う機会は滅多にありません。学内のテストは英語力で差がつくものではなく、暗記で何とかなってしまうのが現実です。やれば伸びますが、やらなくてもなんとかなってしまうということが、意識の差に現れているのだと思います。

そんな時、アルバイトをしているラーメン屋さんで外国人のお客様が来られた際に、英語で上手く対応できず動揺してしまったことがありました。簡単な会話さえも出来なかったことに私はとてもショックを受け、日常生活の中ではじめて、コミュニケーションの不自由さを感じました。英語が使えない自分に対して情けなく思い、今が本気で英語と向き合う機会、英語に対しての意識を変えられるチャンスだと決意したのです。そんな時にこのプロジェクトを親から紹介され、今回の参加に至りました。

そもそもなぜ英語を学ばないといけないのでしょうか。なんのために学ぶのでしょうか。ネットで検索すれば様々な回答が得られますが、ピンと来るものはあまりありませんでした。今の自分の中でパッと浮かぶ答えはありませんが、学びを深めていくうちに広がる選択肢の中に、答えがあるのだと思います。英語を学ぶことに消極的な人達にとっての学ぶ機会というのはとても限られてきます。英語に対する苦手意識が邪魔してなかなか1歩が踏み出せない人が自分を含め多くいると思います。そんな私が今回のプロジェクト参加でやっと、スタートに立てるのかなと思っています。

私にとって、このプロジェクトがはじめての海外経験となります。そして外国の方と触れ合う貴重な機会です。また、自分を変えるチャンスだと思ってプロジェクトに参加しようと思っています。与えられた仕事を通して、外国の方とたくさんコミュニケーションをとり、英語に対して自信を付け、苦手意識を無くすということを個人の目標にしたいと考えています。

加えて、英語学習の面だけではなく、異なる文化とふれあい、広い世界を少しでも知ることで、自分の考え方の幅を広げていき、これからの人生に繋げていきたいです。