【Pったりだね VOL.4】

【車いすカバー開発秘話!】

昨年、株式会社アサヒでプロジェクトAが発足されました。3つのチームに別れ、それぞれの分野に沿った商品を開発し、お客様に提案していこうという新たな試みです。 私達のチームは、医療、介護福祉に関する商品作りです。このテーマを与えられた時、正直悩みました。コロナ禍のなか、医療、介護福祉の現場に営業活動や、情報を求め入って行くのは難しいと思ったからです。そのようななか、ネットで調べたり、店の介護用品の売場を見たりして情報収集しました。
私達の仕事の強みは、キルトを使ったあらゆる物のカバー作りです。ホームページを見ていただけるとよくわかりますが、過去にいろいろなカバーづくりをしてきました。その中で医療、介護福祉に役立てる物作りは何だろうと考えました。そして、チームでミーティングを重ね、一番良く目にすると言ってもよい車椅子のカバーを作ってみようという事になりました。実際に車椅子をレンタルし、型紙起こしから始まり、とりあえず1つ作成してみました。

これを元にチラシを作り、車椅子を扱っている会社に配布しました。そして、このチラシを見て興味を持ってくださったY社様からご連絡をいただき、商談する運びとなりました。その後、Y社様より電動車椅子をお借りしてカバーを2〜3パターン作りました。

どちらも自信作だったのですが、より簡単に掛けられられるという点から、お客様は③のほうを選ばれ、それに少し手を加えてほしいとの事でした。完成品が③の写真右下の物です。Y社様は車椅子の販売、レンタルを行っている会社ですが、完成品を見て大変喜んでいただき、お客様からご要望があれば、販売していきたいとの事でした。  これからの課題と して、Y社様からも言われ、また、先日プロジェクトチームのメンバーで介護福祉の展示会に行って感じたのですが、今の車椅子は多種多様です。アサヒでは過去に競技用車椅子カバーを作成販売した事がありますが、これにはゴムの入ったフィットというキルトを使用し、ある程度の車椅子のサイズ変化に対応出来るものでした。

このように、車椅子は大きさも形もいろいろあるので、お客様からご要望があれば、それぞれに対応できる物作りをしていかなければならないと思います。そして、これからも常に使う人の側になって使いやすさ等を考え、より良い商品作りをしていきたいと思います。

E.Y