アサヒのリカバリー
シリーズ 見て来たJ ―修理はもはやモノづくり!―
お客様からのご指摘
先日、お客様から特注商品の注文を頂き、商品を納品させていただきました。
いつも通りのノウハウで商品を製作したので、今回もばっちりだと思っていましたが、お客様から連絡が入りました。その内容は、「もっとピッタリに作ってほしい。」というご指摘です。
お客様を訪問
連絡を頂き、工場長と一緒にお客様を訪問しました。そこで話を聞くと、「積み込みをするのにもっとぴったりしたカバーじゃないと、きっちりとした積込ができないよ。」というお話でした。実際にカバーをかぶった現物をみると、確かに少しダブついて見えました。
お客様によっては、少しのダブつきでも気になる場合もあるのだと改めて実感させられました。
商品のリカバリー
お客様から、納品したカバーと中身となる物をお借りしました。
急いで工場に戻り、お客様から頂いたご指摘をもとに、特注担当者と打ち合わせをして商品をリカバリーし、ご指摘頂いた通りのピッタリとした商品に生まれ変わることができました。
そして、新しくできたカバーとお借りした物を返却に行き、その場でカバーを付けて頂き「すごいピッタリだ。これならOKだよ。」と言っていただきました。お客様の喜ぶ顔が見れると、とても嬉しい気持ちになります。作ってよかったなと思える瞬間です。
モノづくり
採寸をして、図面を引き、お客様と打ち合わせをして作るのはもちろんモノづくりですが、作ったものをお客様の要望通りにリカバリーするのも「モノづくり」なんだなと思いました。
より良い商品を、お客様の要望通りに作ることの大切さを改めて実感します。ときには修理することは、一から作るよりも大変な時があります。ほぼすべて分解して修正することもあり、作るよりも工数が多くなり、縫目などをきれいに整えないといけないこともあるからです。ですが、大切に使ってくれるカバー、その愛着がゆえに厳しい要求をされることは作り手として嬉しいことです。もちろん仕事ですから生産性の良い作業をしないといけません。そのため、私たちは「失敗から学ぶ」ことを大切にしています。
今後もお客様にとって使いやすく品質の良い商品を作っていきたいです。そして失敗から多くの学びを得て日々進化し続けていきます。
K主任