【見て来たJ (みてきたジェイ)VOL.2】

「コロナ3年目の全体会議」
シリーズ 見て来たJ ―働く人の声と力―

コロナ禍3年目の全体会議

当社では、毎年6月の上旬に、本社・工場の主な社員が一堂に会して「全体会議」を行っています。
今年2022年は、3年ぶりに会議室に集まり、対面でのリアルな会議を開催することができました。これは、運営側にも集まる方にも共に喜ばしいことです。

当社の決算は1月ですが、人事や営業目標の新年度は6月からスタートします。
「全体会議」は、昨年の決算報告の後、新しい1年に向けて目標と組織が発表され、これから1年頑張ろうと気持ちを新たにする大切な会議です。

2022年6月3日金曜日、足立区北千住にある東京芸術劇場の建物の中にある会議室に、本社(足立区椿)のメンバーと、Jキルトファクトリー(千葉県野田市)のメンバーが集合しました。今年は、社外の協力者やOBの方々はお招きせず、最少人数(19名)で開催しました。

大きなテーマは3つ
1つ目は、56期の決算報告と未来のビジョンの共有
2つ目は、プロジェクトの総括と新年度について
3つ目は、仕事に役立つセルフケアのセミナー

特に「プロジェクトの総括と新年度について」は、全員が積極的に参加し、多様な意見や激論を交わす、活気あるミーティングになったと思います。

このプロジェクトは、2021年6月の全体会議でスタートした「新規開拓、新製品開発のためのグループワーク」です。
本社の営業、業務そして、Jキルトファクトリー(キルト生産工場)の管理者、技術者たちが、5~6名のグループを作り、今までアサヒの製品を使っていない業界に対して、キルティング素材のカバーを提供したい!という思いのもと、業界の研究や、カバーの試作を行いました。

今回の会議では、昨年の総括の後、新しいテーマでグループを再編する予定でしたが、各チームから、「まだまだ現在のチームでやり残していることがある。」「手がけた試作品をさらにブラッシュアップしたい」と、多くの声が上がり、結果として、今年も2021年のチームを継続し、プロジェクトを更に進めることになりました。
今年の12月の成果発表会が楽しみです。

毎回、会議を主催する際に思うことですが、どんなに小さな会議であっても、会議をスムーズに進めるためには、会場準備や司会など多くの仕事(役割)があるものです。そして、事務局と各役割担当の連携がうまくいってこそ、良い会議が実現できます。

しかし、今回の会議は、準備がギリギリになってしまったこともあり、事前に役割分担表を配ったものの(一部、配り忘れもあり)、事務局と各役割担当者との間で、打ち合わせが充分できていない状態でした。事務局である私は、当日かなり不安な気持ちをかかえていました。

ところが、ふたを開けてみると、役割担当ごとにしっかり準備がされていて、すべてがスムーズに進んだのです。
たとえば、コロナ感染対策チームは、会議室に備えつけられているものと持参する消毒液などを確認し、会場に到着すると机やイスの消毒から行ってくれました。司会・タイムキーパーチームは、事前に打ち合わせを重ね、台本を用意していました。会場準備担当も、記録、撮影係も自らの役割を認識し、準備と当日の仕事をしっかりこなしていたと思います。

目的を見据えて、その中で自分の役割を認識し、自ら動くことが自然にできていた、素晴らしい会議だったと思います。

総括すると、コロナ禍3年目の全体会議は、社員が一体となって作り上げた良い出来だったと思います。
ちなみに、昨年2021年の「全体会議」は、感染対策としてZOOMで開催しました。そして、そのレポートの最後には「来年の全体会議は、一堂に会して、連帯感を肌で感じて、時には進行から外れた冗談も言い合い、終わった後は美味しい食事を共にしたいと切に願います。」とありました。

1年後、今年の会議はどうだったかと答え合わせをすると「2022年6月の会議は、一堂に会して、連帯感を肌で感じて、時には進行から外れた冗談も言い合う会議ができました。」でも「会議後、美味しい食事を共にすることは、まだできませんでした」。次の会議こそは、新型コロナウイルスの脅威がすっかりなくなり、楽しい食事会ができるように期待しています。

N.M