【見て来たJ (みてきたジェイ)VOL.1】

綿を訪ねて三千里

訪問動画①

訪問動画② 続編

綿は見えない主役

私たちの扱うキルティング、キルトの中身は綿です。もしかしたら使い古したキルトの中から飛び出して来たものを見たことのある方、半纏(はんてん)やこたつ布団などの中身を見たことある人がいるかもしれません。

この中身の綿が、商品を守る緩衝材になり、保温効果や断熱、遮音性など色々な機能を果たす見えない主役なのです。
しかし、昔は手芸店でよく目にし、家には必ずあった綿は私たちの日常の風景から消えつつあります。お店にも綿は置いておらず、完成品のみが陳列され、縫製の業務も一昔前から海外に移管されて久しいです。

国内で作る、しかもSDGs

ホームページコラムやカタログでも度々取り上げていることですが、私たちはこの綿の製造から行なっています。日本製の自社製の綿をキルトに使用しているのです。
そしてその原料を供給してくれているのが、動画でも紹介している岡崎の半毛メーカーさんです。私たちは国産の半毛と国産のレギュラー、中空綿、そして海外のレギュラーというそれぞれの原料をブレンドして綿を作っています。
今回取材して、この半毛がとても素晴らしい原料であると再認識しました。今後は使用量を見直そうと決意を新たにしたのです。
なぜなら、この半毛こそ綿の世界のS D Gsそのものだと確信したからです。

まだまだ元気、日本の製造業

現代の日本の製造業はどこも苦しいのが現実です。海外製品の価格により頭を押さえつけられて、ものづくりを「するも地獄、やらぬも地獄」状態が何年も続いています。
私たちは日本でものづくりをしてはいけないのか!?
そう叫びたくなるような現実の中、「驚くべきこだわりで、走り続けている半毛メーカーさん」と現場工場で意見を交わすことができました。

私たちが毎日当たり前のように使っている原料綿、そこに込められた厚いスピリット、そして不屈の精神を垣間見ることができたのです。
「まだまだ日本のものづくりは死んでいない!」
これからです。この激動の時代を日本人らしく、誇りを持って、自信ある商品を世の中に送り出して行きたいと思いました。

これからの時代

私たちが取り組まなければいけないことが、今回の綿をめぐる旅で明確になって来ました。
私たちのゴールは「この地球と共に生きる中でのものづくり」だと思います。好き勝手に作り、捨てる。ゴミは堆積されて山になり、島になる・・・そんな世界ではなく、この自己中心的な人間中心の創世記の時代から、
「100年後の世界にはゴミを残さず、技術と歴史にのみ刻まれる商品開発」
それが目指すところです。
どこまでできるかわかりませんが、海に落ちた私たちのカバーが魚の餌になる!そんな未来を作って行きたいと思っています。

P Q工場長