【フカボリ企画VOL.11】我々のクラフツマンシップ~カン付きベルト編~

-【フカボリ企画VOL.11】我々のクラフツマンシップ~カン付きベルト編~-

アサヒが取り扱っているベルトの素材は主にPP(ポリプロピレン)、アクリル、TC(テトロン&コットン)などがあります。
これらのベルトは静岡県浜松市の工場で作られています。
各ベルトの特徴をあげると、ポリプロピレンは繊維の中で最も軽く豊富な配色と優れた堅牢度を有します。つまり丈夫で色落ちしにくいということです。そして優れた耐候性を保ち合成繊維の中で最も制電性に優れているため、静電気の発生が少ないです。繊維の中でも強く濡れても強度や品質が変わらず持ち上げる作業などに適しています。
アクリルベルトは摩擦、屈曲に強く、耐候性にもすぐれています。ポリプロピレンよりも柔らかなコシのある風合いで握りやすくきつく縛ることができます。
テトロンコットンは、引っ張りや摩擦に対して強く引越作業などで冷蔵庫などを吊り上げる際に使用されています。
製作作業工程は職人があらゆる機械を使いこなし、ちょっとした湿度の変化を敏感に感じ取りながら作業前に湿度等のチェックを行うなど適切な環境を整えて作業をしています。

ニードル自動織機という織る機械では1日に500mほどが織られています。

吊上げに使われる紅白平ロープにはテトロンコットンを使用し織られています。また、芯にナイロン糸を使用するなどハードな作業に耐えうる工夫をしています。
普通は一重ですが強度を出すため3層構造になっており芯となる縦糸を包むように十数本の糸で袋状に織りそれを平らにするため更に織り込んでベルトにしていくという作業は熟練の職人の成せる技術です。現在は76歳の職人が一人で機械を動かし1日に300mほど織り上げています。今後のことを聞くと「まだまだ頑張って織るよ!」と笑顔で答えてくれました(笑)

ベルトをカットして金具を付けるのは千葉県にある当社の工場Jキルトファクトリーです。よく海外で縫製しているのかと質問されますが、当社の製品は100%国内製造です。熟練工が確実な縫製をしてお客様にお届けしています。

現在繁忙期に入り他の資材と共にベルトも毎日発送されています。
ショールームにも仕事の途中で寄られて資材を購入されるお客様も増えました。
これからもお客様に安心・安全をお届け出来る商品づくり、お客様に信頼・愛される会社づくりに努力して参ります。

C.Tさん