【フカボリ企画VOL.10】我々のクラフツマンシップ~PEマットレスカバー編~

-【フカボリ企画VOL.10】我々のクラフツマンシップ~PEマットレスカバー編~-

今回はマットレスカバーについて、フカボリしたいと思います。

その名の通り、マットレス専用の袋状のカバー(ブルーシート製品)です。
「な~んだ、ただのマットレスを入れるカバーでしょ?!つまんないわ・・・」と思い、読むのをやめようと思った方、
ちょっと待ってください!!
実は「深イイ話」があるんです。少しだけお付き合い下さい。

*上から#4000 当社のシート #3000建築資材用 #1000簡易包装用

まず、いくつかの「こだわり」を挙げると、

①厚手のブルーシート(#4000相当)を使用しているので、丈夫で長持ちする
ホームセンターなどで販売されている薄手のものとは全然違うんです。また、建築土木資材などで扱われるブルーシートも厚いもので#3000~#3400が標準的です。それよりも厚い#4000を当社は使用しています。
【シートの番手に関しての豆知識】
番手とは、3.6m×5.4mサイズのシートを基準として
その重さが約2000gあるシートを「2000番(#2000)」
その重さが約3000gあるシートを「3000番(#3000)」と言い、シートの厚みを表しています。
つまり、マットレスカバーの素材は約4kgのブルーシートを使用しています。

②シングル~ダブルサイズまで対応出来る
1枚で二役の優れもの!
③厚めのマットレスに対応出来る
マチ幅を50mm広げ、綴紐を強度のあるアクリル製にリニューアルしました。
④開口口が広く、マットレスの出し入れがし易い設計になっている。
⑤ベルト付きなので、重くて持ち手のないマットレスもスムーズに運べる
⑥底部にハトメ穴が付いている為、空気が抜けやすい!

この様に、ただ普通のブルーシートの袋ではないんです。
設計には、様々な工夫が施されており、色々な「こだわり」を持って、製造している
商品なんです!

そこで、疑問に思うのが「なんでそんなに分厚いシートを使うの?」ということではないでしょうか?私も最初はその疑問が頭をもたげました。
分厚くて縫いにくい、冬は硬い、原反の100m巻きロールは本当に重たい・・・そこまでしてやる必要ある!?

「あるんです!!」
それは、開発段階における実証実験と、わが社のコア・バリューである、「カスタマーサクセス」のために無くてはならない選択だったのです。
何度も繰り返し使えて破れない。一般の方ではなく毎日納品や引越しで使う業者の方々が安心して使える商品でありたい。その信頼できる道具を使ってさらにお客様の先にいらっしゃるお客様に喜びが提供され、使ってくださるカスタマーの仕事が成功するため。#4000の選択は成されたのでした。

製造にあたっては、非常に苦労もあります。
直径20cm、100m巻きの原反は1本約40kgあり、裁断作業もひと苦労です。
一度に100枚単位で製作していますが、これに対して100mのブルーシートを5本使います。つまり200kgのブルーシートを使用する事になります。
*縫製に関する詳細と苦労は【キルトstudyプラス】「ブルーシートとの戦い」
を参照してください。↓
https://www.asahi-m.co.jp/a/6140

このフカボリ企画を通して、マットレスカバーについて調べる中で、
わたしの中にも変化がありました。

工場では熟練の職人が、1枚ずつ手作りで、お客様から常に信頼されるモノ、安心して使える道具作りをしています。しかし、それだけではなく、営業や管理、仕入れ担当など実は、関わる一人一人が「こだわり」を持っています。
「この道具を使って仕事をするカスタマーのお一人お一人が愛用できる、ファンになってくれるそんな「カバー」を作り続けていきたい!」そう思っているのです。
そして、それがわたしの「こだわり」にもなってきました。
「アサヒのマットレスカバーは最強です!」

J.Oさん