【キルトStudyプラス】「ミシンも工作の内」
我が家の工作ルールは、「創意工夫とリサイクル」。
私は家庭で子供と工作する機会が多いです。私が好きなのでその影響のせいもあるかもしれませんが、子供も物を作るのが好きなようです。材料は買わず、家にあるものだけを使い、必要な材料がない時も、あるものを工夫して使えるようにします。そして、処分するときも分別し、再利用できそうなものは次回の工作の材料になります。
先日子供が「ひらめきBOX」(我が家では工作の材料になりそうな、ならなそうな迷うものを入れておく箱があり、それをひらめきBOXと呼んでいます。)に入っていた着れなくなった服で何かをひらめいたようで、ミシンを教えてほしいと言ってきました。ミシンといえば、学校の家庭科で使ったきりという人も多いのではないでしょうか?今では、お店に既製品も種類豊富で、好きな生地で作ってくれるサービスまでありますし、ミシンを持っている人も少なくなってきているようです。
私が授業で習ったのは型紙を切るところからでした。縫製・被服は工程が多く、手間も時間もかかりました。それで苦手になってしまった人もいるのではないでしょうか。今は、切って縫うだけ。型紙がプリントされた生地やカット済みの紐やパーツ、ワンポイントアドバイスのリーフレットがセットになっていて、簡単にできるようになっています。しかし、今回はひらめき物なので、プリントされた型紙もカットされたパーツもありません。そこで、昔取った杵柄!型紙は私が用意しました。そして後は自分でやってみるということでした・・・がそこからが大変。
「切る線も縫う線も自分で書くの??」
「生地が伸びる~ズレる~!」
「カーブってどうやって縫うの!?」
「ギャザーってなに?シワシワのこと?」
「何回やってもできない!なんで?どうして!?」
初めてのことばかりで悪戦苦闘の末、どうにか「これならできるかも!」に辿り着き、やっとのことで完成。「やったー!できた!お母さんが作っていると簡単そうに見えるけど、こんなに難しいとは思わなかった。作るって大変だ・・・でも楽しい!もっと頑張って、お母さんみたいに上手にできるようになりたいな」。
以来、手縫いや編み物も楽しんでいます。
私の母は裁縫好きで、私のために新聞紙を当てて型紙を取り、服を縫ってくれたり、残りの生地で人形にもお揃いの服を作ってくれました。編み物もほどいてまた別の物を編んだり、着なくなった着物でカバーや小物を作っていました。その様子を見て興味がわき、母に習うようになり、自分でも本を見て簡単な小物作りから始め、今では原型から型紙を作り、服を縫ったりできるようになりました。
自分なりにやり方などを工夫しながらいろいろ作ってはみるものの、母の長年の知識や経験、技術にはいまだ追いつくことができません。仕事においてもまだまだ学ぶことが多いです。先輩に技術指導してもらいながら、今はマットレスカバーを一から製品まで縫い上げることができるようになりました。まだプロのマットレスカバー職人とは言い切れないので、より良い商品ができるように、日々奮闘しています。
Y・Oさん