【フカボリ企画VOL.8】我々のクラフツマンシップ~モッコ(NM)~

-【フカボリ企画VOL.8】我々のクラフツマンシップ~モッコ(NM)~-

①Jキルト2人用モッコ NM2

②Jキルト4人用モッコ NM4

・当社のモッコとは
私たちの製作するモッコとは、
コピー機や複合機。医療機器などの重量物の搬入・搬出に使用する運搬用の道具です。

例えば、台車にコピー機を乗せて、設置場所まで運べることが出来ればラッキーなのですが、実際は持ち上げなければならない場面が多く、階段を使って、2階・3階にそれを運ぶことも必要になる事が多々あります。

その際に、100kgや200kg以上あるものを手で持って運ぶのはとても危険な作業です。
階段も幅が広ければ数人で腕力に物を言わせて運ぶことも可能ですが、持つ手を滑らせたり、階段を踏み外したり、側壁にぶつけてしまうなど、事故が起きてしまう可能性もあります。重量物を安全に運ぶための道具が「モッコ」なのです。

・モッコの歴史
古くは植物のつるなどを編んで網状にして、天秤棒の両端に付けて
石や土・食料などを運ぶ道具でした。
北海道では大量に捕れたニシンなどを運ぶ際にも使われていたそうです。
近年では、モッコと言えばシートモッコやワイヤーモッコが主流です!
造園などの大木や、土砂や建設資材などをクレーンで釣り上げる時に使用される
道具の方がメジャーかもしれません。

モッコシート

ワイヤーモッコ

・当社のモッコを使用する利点
モッコは作業の安全性を確保する道具であるとともに、ただ手で持ち上げる作業とは異なり、腰への負担軽減にもなります。

重量物を持ち上げるために、かがんだり、立ち上がったり、無理な姿勢を続けたりと身体や腰に負担がかかってしまします。モッコを使用することで、なるべく無理な姿勢をしないで、背骨への負担を軽減する役目を担っています。

・モッコが必要な状況 具体例で説明します!
【歯科機器編】
○歯科機器のメーカーの方からの声
「今までは、営業マンと運搬業者が4人集まって、歯科機器を手で支えながら階段を使って上階に運んでいました。1人が手を滑らせるととても危険で、安全面で無理があり、もっと安全で簡単に運べる道具がないかと探していました」

○アサヒから
安全に運搬するために、モッコや床養生材・壁面養生材など総合的にオーダーをいただきました。モッコも4人用のものを改造して持ち手を多くするなどのカスタム仕様にして、安全性を追求しました。

○結果
今までとは比べ物にならないくらい、負担の軽減と安全性を確保できているということです。

【ソーラーパネル編】
○通信会社の方からの声
「太陽光パネル・モジュラー・バッテリー他、重量が300kg以上の物もあります。
ネパールで作業を行うが、現地での作業状況がつかめていないため、何か重量物を運ぶための簡易な道具を探されていました」

○アサヒから
重量物の安全運搬はやはり、4人用のモッコがおすすめ。
使い方や作業方法を説明して販売につながりました。

○結果
人力で運搬する道具なので、いろいろな条件下でも使用することが可能なのです。
ちなみに明日必要とのことで、問い合わせの当日に、関西からわざわざ当社に買いに来られたことを覚えています。

・モッコの可能性
モッコをご存じの方はとても少ないでしょう。
あくまでも重量物を運ぶためのプロの方が使う道具です。
しかし状況によって、1人はプロ、1人はアルバイトの2人1組で運搬するということはよくある事です。
人や物を安全に運ぶことが大命題の道具なので、今後は誰でも使えるようにすることが必要なのかもしれません。
地道ではありますが、現在までに持ち手ループ部分の補強や、肩当てパットを強化し、耐久性や使用される方への作業軽減になる改良を行ってきました。

モッコでお客様から問い合わせが多いのは、「ベルトの結び方」です。
その人その人に合ったベルトの長さを調節する必要があり、結び方がちょっと特殊になっています。

※モッコの結び方を資料添付。 結び方URL添付。
https://youtu.be/D4V7sssOTS8

・自分もモッコを使ってみました。
私もモッコを使って自社でコピー機(150kg程度)を同僚と2人で2階に運んだことがありますが、とても重くてこんなもの運べないと思ったのですが、
コツを掴むとゆっくりではありますが何とか運ぶことが出来ました。
モッコを使わず手で運ぶことは出来ませんでした。

当社は物を「より安全に」、「より素早く」、「出来る限り繰り返し使える」道具を自社工場で作っています。
それがアサヒの「Jキルト」です。
「Jキルト」は、これからも陰ながらお客様に寄り添った製品の開発・製造を行ってまいります。

Y.Sさん