-【フカボリ企画VOL.5】我々のクラフツマンシップ~ピアノカバー編~-
引越しの時、もっとも頭を悩ませる問題のひとつがピアノの運搬ではないしょうか。
グランドピアノは論外として、アップライトピアノでも約200~250kg。
1台のピアノの部品は、およそ8,000個もあるそうなので重いのは当たり前ですね。
表面には黒く光沢のある塗料で何層にもコーティングされていますが、輸送の際にはスリ傷や打ちキズへこみキズがどうしても付く可能性が高いです。とくに鍵盤のフタの辺りはキズが付きやすいといわれています。
プロのピアノ輸送業者は、この黒い重量物を何と二人でたやすく持ち上げて、傷つけることなく設置してしまいます。使われる資材は「肩なわ」と呼ばれるベルトだけです。まさにプロの神業だと感心してしまいます。
アサヒはプロの業者様の全面協力のもと、より安全で、より使い易く、より負担が軽減出来るピアノ運搬資材を開発しています。
「肩なわ(2021バージョン)」は、本体と先なわを一体化し、中材の緩衝材は従来のEVAフォームに赤連泡スポンジを加えたことで、より高い反発性・弾力性がUPしました。
縫製のこだわりは側面部を丸く仕上げること。丸みを持たせることで頸動脈は圧迫されず、より安全に作業が出来るようになりました。汚れやすい白色帆布もグレー色帆布に変更しています。
他のピアノ資材も、現場の声を活かせるように常にバージョンアップしていきたいと考えています。
子供の頃、ピアノを習っていたという方はたくさんいらっしゃるとおもいます。
そして残念なことに大人になって全く弾かないと言う方も多いのではないでしょうか?
もう一度、ピアノが初めて我が家に来た時のことを思い出してみて下さい。
あの時の心弾む歓喜のシーンに、少しでもアサヒの商品が関わる事が出来れば幸いです。
M.Sさん