【コラム】キルト職人奮闘記 VOL.14

キルト職人奮闘記 VOL.14

2020-10-16

わたしは、入社が浅く仕事を覚えることに精一杯で「新人奮闘記」になってしまいますが、私の格闘の一部をご紹介したいと思います。

前職は物流関連の仕事で、事務や時には現場に行き商品を集荷する作業をしていました。そんな私が、アサヒを知ったのは知人が勤めていたことと、実は自宅が目の前にあったためです。面接の時の質問で「ミシンの経験はありますか?」と聞かれ、小学校の授業でやったのを思い出して「小学校のみです」と答えました。縫製の経験も全くない本当のド素人の私。それでも入社が決まり研修がスタートしました。それが新人キルト職人の波乱の始まりでした。

研修は、「生地かけ」からでした。生地かけというのは、長い生地を筒状の芯に巻き付けるために巻きやすいように準備する工程です。消防員がホースを伸ばす用意をするように、生地を準備します。それから「シャトル入れ」ミシンで言う“ボビン”のパーツがキルティングマシンの場合、しずく型の鉄のケースに糸を入れます。そしてようやくキルティングマシンの研修が始まりました。

正直に告白すると、初めわたしは大きな機械に触れることに恐怖を感じていました。その未知の機械に電源を入れ、わたしの新人奮闘記の第二幕が轟音とともに幕を開けました。商品ごとに寸法を測り、材料の量を教わり、情報をメモに取りながら作業をします。今でもメモを取るのは欠かしません。

機械オペレーターは二人体制で進行していくのですが、ある時、自分の持ち場で大きな失敗をしてしまいました。それは、規格品の材料の量を間違て、出来上がった商品の中身が規格に合わなくなってしまったのです。落ち込みながら班長に報告をしに行くと・・・「失敗して覚えるから!誰もが経験していること!」と励まされました。それから、失敗品のサイズを変更し、違うサイズの規格品に生まれ変わらせる妙技を伝授してもらいました。

わたしは悩むと落ち込みやすく、態度に出てしまう癖があります。そんな私の悪癖を見透かされ「何でも自分だけでやろうとしていると、焦りで同じ失敗を繰り返し悪循環になる!」と班長に指摘され、深呼吸・・・同じ失敗を繰り返さないように、先輩たちの行動を学び、試行錯誤を繰り返し、良い商品を作ることを一心に思って作業をしています。

アサヒには5種類の機械があります。そのうちの1台でヘコタレテはいられません。先輩たちが何十年も積み上げてきた功績を見習おう!日が経つにつれ、生産性、特注商品の知識、業務の進め方、たくさんのことが身についてきたことを実感しています。「アサヒの商品は、わたしも一緒に作っています!」と胸を張って言えるよう、今日も頑張っています。

M・Sさん

※次回は11月15日発行の予定です。お楽しみに!