コロナ時代を生きる 

コロナ時代を生きる

新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、会社を経営する環境が大きく様変わりしました。

経済活動において、コロナ禍がもたらした最大のインパクトは労働時間の大幅な減少です。

総務省の「労働力調査」によると、緊急事態宣言が解除された5月末の1週間における平均就業時間は36.1時間で、前年同月に比べて2.2時間も減少していることになります。

また「テレワーク」「ソーシャルディスタンス」「非接触型営業」「Zoomミーティング」など、新たなワードが常識とされ、柔軟に対応出来ない企業は、業種・規模を問わず、生き残れないと揶揄される時代へ突入しました。

「ワーク・ライフ・バランス」の取り組みに、アサヒとしても昨年から積極的に挑んできました。完全週休2日制への切り替えや休日出勤の撤廃。有給休暇取得の促進や残業時間の上限規制の徹底など、生みの苦しみを感じながらも、試行錯誤しながら制度改革をしてきました。

しかし、コロナ禍の猛威はそのスピードを一気に加速させただけでなく、戦後最大といわれる不況下において、今までの取り組みをはるかに超える労働時間短縮という難題を、我々に否応なく課したわけです。

 

零細企業である我が社にとって、この難局を乗り越えることは決して容易なことではありません。 ただし勝算はあると確信しています。

アサヒは、国内に自社の製造拠点があり、お客様のニーズを形に変える技術と経験を兼ね備えた武器を持っていること。少数精鋭の信頼ある優秀なスタッフを有し、一人一人が会社の意向をしっかりと理解しながら、一丸となって戦える戦力があること。そして、多くの取引先様に支持・応援されていると感じられる正義感を持っていること。これが私の確信の根拠です。

コロナ禍においても我々は業績UPを目指します。

それは懸命に働くスタッフの誇りの証になり、知恵を絞って良い商品を世に送り出し続けることこそが、支え応援してくれている皆様、また取引先様への感謝の気持ちの表れであり、恩返しであると思うからです。

この文章を読んでくださっている皆様も、少なからずこの世界中を席巻している病魔により影響を受けていることと思います。いよいよ時代は会社にとって困難を極める暗黒時代に突入しているのかもしれません。

しかし、希望はあります。日々種々の不安に苛まれ、失望落胆してしまいかねない状況の連続のなか「コロナ時代を生きる」という文章を書くにあたって私は、希望は誰かが遠くから持ってきてくれるものではなく、「我々のすぐ隣にある」と気づかされました。それは、共に戦う仲間であり、「アサヒさんの物が良い!」と言ってくれるお客様であり、仕事を支えてくれる家族であり、知恵と知識を出し合ってくれる協力者であります。

決して諦めずに希望を握りしめて明日に向かって駆け抜けていきましょう。一陽来復、夜明けは必ず来ます!

代表取締役 野澤謙一