キルト職人奮闘記 VOL.4
ここ数年繰り返される苛烈な猛暑の夏が、今年もやってきました。その夏の訪れを感じ始めたころ、家の1台のエアコンが壊れてしまいました。命に関わるため、新しい商品をすぐに購入しました。
順番待ちの末、取り付け業者の人が設置に来た時、ふと玄関に見慣れたものが敷いてあるのに気が付きました。それは私が作っている床養生用の布団でした。目が吸い寄せられるように眺めていると、だいぶ使い込まれていて、ずいぶんと傷んでいるようでした。私たちからするとたった1枚のあて布団ですが、使う業者さんにとっては長年大事に使っている道具なのだとしみじみと感じました。
夏の暑い日、汗を拭きながら一生懸命作った一つ一つの商品を、買ってくれたお客さんが長く大切に使ってくれるということは、とっても嬉しいことです。苦労して作ったものが皆さんに喜んで使ってもらえる、それは作っている私たちにとって最上の喜びです。
大工仕事が好きな私たち夫婦はよくホームセンターなどにも買い物に行きます。そんな時、当社の製品や、違う会社の製品が並んでいると、自然に目がゆき、手に取って比べてみたり、写真を撮ってみたり・・・やはり気になってしまいます。
自信をもってお勧めできる良い商品をこれからも作り続けたい!みんなに大切に使ってもらえる「愛される道具」作りと思って今日も製造に携わっていきたいと思っています。
キルト職人 A・Tさん