私の仕事は、進化している

私の仕事は、進化している

私がJキルトファクトリーに入社して以来、ずっとキルティングマシン一筋で歩んできました。
入社当初は、「なんて大きな機械なんだろう」「裁断の刃がむき出しで怖いなぁ」と思いながら、恐る恐る作業をしていたものです。
当時は、“見て覚えろ”の時代。先輩たちの手元を見ながら、必死で手書きメモを取って覚えました。
今の世代では、マニュアルがあって当然。しかも「動画で見たほうが分かりやすい」と言われる時代です。
現在、私は次世代の教育を任されています。

しかし「教える」ということは、本当に難しいと感じています。
昭和・平成・令和と時代が変わるなかで、自分の“常識”や“当たり前”が、今の時代の感覚とずれていることを痛感します。
だからこそ、教え方・考え方・捉え方、どれ一つとして押しつけてはならないと思っています。
経営側が求めるのは、「品質の向上」と「量産体制の確立」。
その両立の難しさは重々承知していますが、それでも今、私に少し時間をいただきたいと思っています。
空いた時間を使いながら、誰もがどんな商品でも作業できるように。
キルティングマシンの「完全マニュアル」の作成に取り組んでいます。
時間はかかっていますが、この仕事の未来のために、少しずつ前に進めています。

M・Sさん