世界の若き才能がアサヒ工場に──WBBプログラムの学生34名を迎えて
先日、グローバルビジネス人材の育成を目的とした「World Bachelor in Business(WBB)」プログラムに参加する34名の学生たちが、私たちアサヒの工場を訪問されました。
WBBプログラムは、アメリカの南カリフォルニア大学(USC)、香港科技大学(HKUST)、イタリアのボッコーニ大学(Bocconi)の三大学が共同で運営する、世界的にも注目されている国際的な学士課程です。異なる文化と価値観の中で学びを深める学生たちは、いずれも次世代のグローバルリーダーとしての素地を備えた優秀な人材ばかりです。

今回の訪問は、学生たちに日本の製造現場を肌で感じてもらうこと、そして「ものづくりの精神」に触れてもらうことを目的に企画されました。数ある企業の中から、光栄にもアサヒがその受け入れ先として選ばれたことを、私たちは誇りに思っています。
当日は、施設内を順にご案内しながら、各工程で使用されている機械や設備をひとつひとつ丁寧にご紹介しました。それぞれの現場で、担当者が英語での説明に挑戦し、時に四苦八苦しながらも、製造の流れや工程の意味、品質管理、生産性向上への取り組みなどについて精一杯お伝えしました。
工場内では、学生たちの積極性が際立っていました。特にアメリカやイタリア出身の学生は、手にメモを取ることはせず、その分、目を見て、次々と質問を投げかけてくるスタイルが印象的でした。どの質問も核心を突くものばかりで、「この工程はボトルネックにならないのか?」「この生産方式はサステナブルか?」といった、経営学の知見を活かした視点に、私たちも感心しきりでした。

また、チームワークや職場の連携についての質問も多く、WBBのような多国籍の環境で学ぶ彼らにとって、日本企業の組織文化や協働のあり方は、大きな関心事であったようです。
見学の終わりには、「現場に来て初めて実感できたことが多い」「書籍や講義では得られない学びがあった」といった声が多く寄せられ、私たちにとっても非常に刺激的で、有意義なひとときとなりました。
今後もアサヒは、こうした国際的な教育プログラムとの交流を通じて、若きグローバル人材との対話を大切にし、世界に開かれた企業文化の育成に努めてまいります。

代表 野澤謙一