コラム 「(株)アサヒとしての事業の紹介、移転の苦労や未来に向けて。」

コラム 「(株)アサヒとしての事業の紹介、移転の苦労や未来に向けて。」

当社はキルティングという素材を使ったカバー類を製作しています。
引越業界で、レンタル業界などでは認知されていると思いますが、そのキルト製品の製造よりも以前から「ファニサーブ」という緩衝材を作製しています。これはあまり広く認識されていません。

というのも、この「ファニサーブ」という当社ブランド製品ですが、家具や建具、シンクのメーカーさんなどが使用して下さっており、問屋さんなどに卸している製品だからです。
主に「フェルト」「ゴム類」「ウレタン発泡品類」をプレス機で抜き加工しています。

半世紀近く活躍してきた、足立区椿の工場ですが、建物や機械の老朽化と周囲の住宅環境などに鑑みて、一世一代の大移転プロジェクトを立ち上げ、新工場を建設し、プレス機を新たに購入することにしました。
工場の移転に伴い、新たに購入したプレス機は最新の機械となっており、長年作り続けてきた商品を作る事は当然ですが、新しい商品への夢を色々と私たちに見せてくれる「創造の源」となってくれる事でしょう。
そのために、当社野田工場の倉庫内に新たにスペースを建設しました。詳しくはYouTubeの動画でも紹介していますので、是非観て下さい。

移転を計画しプレス機の導入に関して。
当社野田工場倉庫内の改造を実施し、倉庫内にプレス機専用のスペースを建設。
倉庫の中に工場を建設したような感じです。
ゆくゆくは現行の椿工場からプレス機2台を移設。
合計3台のプレス機を設置する予定です。

そして、ついに新プレス機1台を購入しました。
2024年4月26日に設置作業を実施。
曙機械工業製 MP-850SL 1500㎜ストローク 当社に合わせた特注製品です。
当社野田工場に導入しました。

用途としては、
①「ファニサーブ」作製
新たな展開として、
六角形タイプの実施。材料とゴミの減量で社会貢献
六角形タイプを含む製品の紙残しタイプの作製
お客様の現場での使いやすさを追求することも可能です。

②印刷ターポリンその他の生地カット
数十枚、数百枚などを手動カットしていたが、
プレス機利用により手間・時間ともに大幅な短縮が可能になります。

③ボードの裁断
カバー類の芯材にボードを利用する場合があり、そのボードは手動カットしている。
こちらもプレス機利用により製作に手間・時間ともに大幅に短縮可能。
複雑な形状も型を利用すれば製作可能になり、
お客様のご要望に応えることが出来るようになります。

現状、当社から出るごみの大半はプレス抜き後の端材や抜き柄ですので、
それらの減量が大きな課題になっていました。
特に商品を六角形タイプにシフトしていくことで、
現状の約20%以上のゴミ減量が可能になります。
当社は、「つくる責任 つかう責任」への貢献を、一歩づつ進めていきます。