【挑戦・苦悩・目覚め、それがJキルト】
昨年から始まったプロジェクトで、冠婚葬祭・ホテルチームとして、新商品の開発、販路の開拓を目指し、活動してきました。
私たちの活動は総括すると「行き詰まり」です。しかし、これが実はスタートラインに立ったことであり、蛹から羽化する目覚めの始まりでした。
スタート当初、誰もが必ず経験するということで『葬』をテーマにし、葬儀場やお仏壇などでカバーが必要なものはないか、各自意見を出しました。
「葬儀場でキルトのカバーを掛けて保管するものは無いのでは?」
「お仏壇もフィットカバーでいいのでは?」
という意見もありましたが、上司からのアドバイス、長年勤めているベテランの方や他のチームにも話を聞き、過去に実績があったことを知りました。
しかし、そこから先へ進むことができず、時間だけが過ぎていきました。
『葬』とはどういうものなのかわからない状態で、『葬=葬儀・お仏壇』という考えしか浮かばず、それにこだわりすぎていたことに気付きました。
そこで、最近のエンディング産業について調べ、遺品整理、生前整理、ペット葬、レンタルなど、もっと広く考えることにしました。改めて情報収集し、展示会でもお話をうかがったところ、この業界は縮小傾向にあり、難しいのではないかと思いました。
確か私の周りでも、以前との違いを感じています。少人数のお葬式が多いとは思っていましたが、ここ数年はコロナ禍ということもあり、火葬のみや家族葬が増えており、香典・香典返しのやり取りのみになりました。落ち着いた頃にお仏壇に手を合わせに伺っていますが、昔のような仏間は無く、インテリアに馴染んでおり、デザインも大きさも変わりました。
時間も迫り、このテーマで続けるのか、別のテーマにするのか、話し合いがまとまらず、目標達成すること無く、プロジェクトのひと段落が年末で終了します。
一から商品を作るのは、とても大変なことだと思います。限られた時間であるからこそ、しっかり計画を立てる、その業界を理解し、『誰に』『何を』『どのように』など明確にすることが大事だと思いました。
私は情報収集の際、お仏壇の配送、引っ越しだけでなく、製造、修理やリメイク、仏間のリフォームについても調べたのですが、難しいといわれた業界で、多くの会社でアサヒの商品が使われていました。
*ストレッチャーにひいても使える!
セーフティカバーやフィットカバーだけでなく、冷蔵庫・洗濯機カバーも使われていました。サッと掛けやすいこと、ベルトが付いていて持ちやすく。移動させやすいという事で使われているようです。セーフティカバーも表面を下にし、お仏壇を載せ、ヘリを引っ張って、スルスル~ッと移動していました。新しい発見です。
そして羽化の時期が来ました。わたしたちのこの新業界開発の総決算として発表会があり、コンサルの先生にも内容を見ていただき指摘もいただきました。
そして、発表された新しいチーム・・・それは「ゲーム・建築・冠婚葬祭」・・・なんともチグハグな感じを否めない業界でしょうか。しかし、人数も増え、この新しいチームで引き続き冠婚葬祭、葬儀もそしてお祭りも新しい発想で攻めていく。さらには8月末に開催される「エンディング産業展」にこのチームで参加することも言い渡されました。
新たな季節、新たな体で未来を切り開いていく私たちの活動をぜひ応援してください。
Y・O