【コラム】ウィスパー 環七沿いの囁き Vol 9

ウィスパー 環七沿いの囁き Vol 9

東京ディズニーランドが開園した年に、私は社会人一年生になりました。最初の仕事は、IT系専門学校の実習助手でした。社会人というより学生の延長のようでしたが、チームで仕事をすることの楽しさ、必要とされることの重要さを学んだように思います。

その後、2つの仕事を経て、アサヒへ入社したのが13年前。最初は、営業事務担当でしたが、当時はまだ電話注文が多く、社名やご注文内容が聞き取れず、お叱りを受けることがしばしばありました。

しかし、そんな忙しい日々の中、子育てをしながら、今までずっと仕事を続けてこられたのは、会社の仲間や家族の支えがあったからだと、とても感謝しています。

 

私の母もずっと仕事をしていましたので、自然と、女性も仕事を持つのは当たり前と思って育ちましたが、自身の子供が幼い時は「こんな乳飲み子を保育園に預けてまで仕事をするのはどうだろうか」と葛藤する日々もありました。

しかし今思うと、忙しい日々も良い思い出です。特に、子育てのプロである保育士の先生がそばにいてくれたことは、とても心強くありがたい経験でした。当時、毎日書いていた先生との交換ノートは人生の宝物です。

 

現在、私たちの会社では、社員の一部やパートタイマーの人に、週休3日勤務や、時短勤務、シフト労働制が採用されています。

また、昨年からの新型コロナウイルス感染症の蔓延は、苦しいことも多いですが、テレワークといった、新しい働き方を推進することにもなりました。

子育てや、自身の病気、親の介護など人生にはいろいろな場面が訪れ、ライフステージが変化しますが、そんな人生のステージに合わせて、自分らしい働き方が選べるようになりつつあると感じます。

 

働くということは、賃金を得る手段としてとても大切ですが、それに加えて、人とつながり、社会の役に立つという側面も持っていると思います。

仲間といろいろ工夫しながら、ひとつひとつ問題を乗り越えていくことは、かけがえのない喜びであり、忘れられない思い出になります。

これからも、仕事ができる幸せと、家族や周りの人たちへの感謝を忘れず、前へ進んでいきたいと思います。

N・M さん

※次回は2月26日発行の予定です。お楽しみに!