「特注制作例・これぞアサヒ」第一話
1.サイズやデザインのカスマイズが自由
オーダーメイドの注文をいただきました。私は上司と同行してお客様の現場に向かいます。今回は展示用の什器のカバーの注文でした。寸法を図り図面を作ってから一度試着に来たのです。事前にぴったりのサイズで、多少キツめで製作して欲しいとの要望があり、ちょっと不安がありましたが、試着するとジャストサイズ!
商品の形状や使う状況で、提案が分かれます。保管の用途だとセーフティー(伸びないキルト)を素材に使ったカバーの提案が多いです。また、輸送用で着け外しが頻繁に行われる状況では、フィットカバータイプ(ゴム入りのキルト)を提案します。保護したい商品にぴったりのサイズで作れることが当社をご利用いただくうえで、大きな利点です。
また、デザインも自由に選べます。次の案件では、どうしても「シック」にしたいという要望で、黒のキルトを黒糸で縫うことをセレクトされました。見た目にもこだわることが出来、使用する企業様の作業イメージ向上につながります。「世界に一つだけのカバー」は特別なアイテムとなり、所有する喜びも大きいです。

2.耐久性と保護性
キルト生地は強度のある生地を表にも裏にも使用しており、たくさんの糸で縫製しているため、一般的な生地などと比べると耐久性があります。大切にしたい品物を保護することに特化した素材とも言えるでしょう。
特に家具や什器・楽器など、壊れやすいアイテムに対して、衝撃や汚れから守る効果は抜群です。キルト製品はほぼハンドメイドで製作されており、特にオーダーメイドの場合、職人の技術が反映されるため、一般の量産品よりも丈夫で仕上がりの細部まで丁寧です。

3.キルトカバーの特徴3選
① 軽量で扱いやすい
シートやターポリンなどのカバーは多いですが、トラックシートのように重たい素材です。それに比べてキルト製品は軽量であり、梱包作業を行う際にスピーディーで扱いやすく、作業性向上に寄与します。また、コンパクトに折りたたむことができるのも、ハードケースなどに比べて大きなメリットです。

② 長期的な安定使用が可能
一度オーダーメイドで作成すれば、耐久性が高いため、繰り返し使用が可能です。リターナブル性能は、梱包時間の短縮・梱包資材のコストダウンを実現することが出来ます。

③ 個別のニーズに対応しやすい
特定の家具や什器に対する特別な保護が必要な場合でも、オーダーメイドが可能なことで、オリジナルのカバーを作成できます。個別の保護部分の強化をしたり、持ち手をつけたり、本体にある持ち手を利用するための穴をつけることも可能です。作業をサポートするのに最適なキルトカバーを作成することができ、一度図面を作ることができれば、その後はご指定いただいた型番で製作が可能になります。また、キルトの素材を一から作るメーカーだからこそ、大きさの制限がありません。当然東京ドームを包みたい・・・となると重量が人の作業の範囲を超えてしまい、現実的ではありませんが、技術的には可能なのです。これはカバーのもとになる素材を作っているメーカーだからこそ可能なことだと自負しています。

営業課 T・Hさん