工場の進化、私の場合

工場の進化、私の場合

私は長年、物流や倉庫業に携わってきました。
埼玉県から千葉県に引っ越すのを機に思い切って転職を決意しました。製造業という未知の世界に飛び込むことはとても不安でしたが、同じくらいものづくりに興味を持っていたのでワクワクもありました。

最初は覚えることが多く、戸惑うこともありましたが、作業の流れや機械の扱い方、細かな品質管理など、物流とはまた違う知識やスキルを少しずつですが、覚えて行くことができました。周りの先輩方が丁寧に教えてくださり、スムーズに仕事に慣れていくことができました。

実際に自分の手で、オーダーメイドのカバーや台車などの製品が形になっていく過程を見ると、大変さの中にも達成感があり、ものづくりの楽しさを実感しています。もちろん課題もたくさんありますが、それを乗り越えて成長していくことにやりがいを感じています。

まだまだ学ぶことは多いですが、新しい環境で挑戦できる喜びを大切にしながら、これからも努力を重ねていきたいと思います。

「私の中の工場の進化」それは「人・技術・働く環境」です。
私の中でこの「人」「技術」「働く環境」の3つは、どれも独立したものではなく、互いに影響し合っていると考えています。技術が発展しても、それを支える人がいなければ意味がありません。そして、人が力を発揮するためには、働く環境が整っていることが必要であると考えています。

まず「人」ですが、どんなに優れた設備や仕組みがあっても、それを活かすのは現場で働く一人ひとりの力であり、技術を磨き、知恵を出し合い、共に学び合うチームがあってこそ、工場は前に進みます。私は良い仲間作りに取り組み中です。自分が変わらないといけない所もあり、日々学び、成長していると思います。

次に「技術」。進化する技術や効率的な流れに対応することはもちろん大切ですが、現場に合った“使える技術”をどう選び、それを後継者にどう根付かせていくかが重要です。ただ新しいだけでなく、現場の課題を本質的に解決する技術が求められます。

そして「働く環境」。安全であることは大前提。そのうえで、誰もが意見を言いやすく、働くことにやりがいを感じられる環境づくりが進化の鍵だと感じています。環境が変われば、人の意識も変わります。私は特にこの環境の改善に力を入れて取り組んでいます。小さな変化や改善しか今はできていませんが、小さな改善の積み重ねが、やがて大きな変化を生み出すと信じています。

これら3つは別々のものではなく、互いに影響し合いながら成長していくものだと考えています。「人を育て」「技術を磨き」「環境を整える」このサイクルを回し続けることが、持続的な工場の進化につながると信じています。

その進化の中で、私自身どのように関わり、考え成長していくのか真剣に考えながらの毎日です。それが、今後の製造業の鍵を握っていると、意識を高く持ち、新しい技術を学びながら、今まで培ってきたスキルを少しでも未来の工場づくりに貢献していけたらと考えています。

営業課 T・Yさん