フィットカバー

あらゆる形状にフィットする日本製ストレッチ・キルト
アサヒのフィットカバーは発売から約40年。
引越資材の定番品として長年ご愛用いただいております。

製品の特徴

  • 形状や大小、重量に関係なく、かぶせるだけで簡単に梱包ができます。
  • 初心者でもプロと変わらないきれいな梱包が可能です。
  • 何回も繰り返し使用できるので、省資源で経費削減が可能です。
  • カッターやテープを使わないので、ゴミが発生しません。
  • スピーディーな作業で、時間の短縮ができます。
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Special

ほかが真似することができない優れた伸縮性と耐久性は、厳選された素材と、その特性を最大限に活かしたアサヒの特殊な縫製技術によるものです。

フィットカバーの使い方(テレビ台編:2022年8月現在)

フィットカバー50Lを使用

Spec - 詳細仕様

2017年よりスペックの表記を変更致しました。

使う人の立場でわかりやすいように、実際伸びる数値と、作業性に適したサイズに分けて、表記致します。

フィットカバー Lサイズ フチ色:黄

最適梱包サイズ:2400mm~3600mm

(梱包したい商品の胴回り)

型番 商品名 長さ
(mm)
伸縮自在胴回り(円周)(mm) ロット
HP-140L-B フィットカバー140L 1400 2000~5000

最適梱包サイズ:2400mm~3600mm

4枚
HP-110L-B フィットカバー110L 1100 5枚
HP-80L-B フィットカバー80L 800 5枚
HP-50L-B フィットカバー50L 500 5枚

フィットカバー Mサイズ フチ色:赤

最適梱包サイズ:1900mm~2800mm

(梱包したい商品の胴回り)

型番 商品名 長さ(mm) 伸縮自在胴回り(円周)(mm) ロット
HP-140M-B フィットカバー140M 1400 1600~4000

最適梱包サイズ:1900mm~2800mm

4枚
HP-110M-B フィットカバー110M 1100 5枚
HP-80M-B フィットカバー80M 800 5枚
HP-50M-B フィットカバー50M 500 5枚

フィットカバー Sサイズ フチ色:緑

最適梱包サイズ:1400mm~2100mm

(梱包したい商品の胴回り)

型番 商品名 長さ
(mm)
伸縮自在胴回り(円周)(mm) ロット
HP-110S-B フィットカバー110S 1100 1200~3000

最適梱包サイズ:1400mm~2100mm

5枚
HP-80S-B フィットカバー80S 800 5枚
HP-50S-B フィットカバー50S 500 5枚

フィットカバー 特注サイズ

剥ぎ合せ(繋ぎ加工)の無い1枚もので、長さ(高さ)は最大で2200mmまで、幅はエンドレスに製作が可能です。

Material - 素材

素材は全てフィットカバーに合わせたアサヒのオリジナル規格を使用しています。

【ゴム】

国内の工場で生産されている12コール(10mm幅)の強力ゴムは既製品ではありません。

ナイガイ・RONDEX社製のゴム糸(SSDX)を使用し、フィットカバー用にオリジナルの設計と生産管理がされています。

伸縮性・耐光性・洗濯性などの耐久性や安定性に優れ、伸縮の低下を大幅に改善するなど、ハードな使用に適した仕様となっています。

【生地】

軽量で丈夫なポンジ生地(ポリエステル)は、フィットカバー用にオリジナルに染色(堅牢度4-5級)、帯電防止加工をしています。2017年から両面に使用されています。

【中綿】

フィットカバー用に独自のブレンド綿を使用しています。

薄く軽く、かつ弾力性があり反発力に優れた綿になるように毛足や太さの違う数種類のポリエステルの原綿を、独自のノウハウによる配合率で自社工場で生産しています。

How to - 作業方法・ひと工夫


あらかじめ、キルティングまたは毛布などをかぶせます。


フィットカバーがかけやすくなり、天井部分も保護できます。


角カンベルトの併用で持ち運び、また吊り揚げ作業もカンタンです。
角カンベルトへ

フィットカバー ベストサイズの選び方

フィットカバーは、筒状になっています。

伸縮自在のキルティング製で、胴回り(円周)は約2.5倍以上にのびます。

フィットカバーには、円周(胴回り)が3種類あります。

size_1a×1.5倍の伸び率が使いやすさの目安です。
[Lサイズ]:胴まわり240cmから360㎝が使いやすい。
[Mサイズ]:胴まわり 190cmから280㎝が使いやすい。
[Sサイズ]:胴まわり 140cmから210㎝が使いやすい。

フィットカバー サイズの見方

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たとえば「フィットカバー110M」(型番 HP-110M)の場合、「フィットカバー110M」の「110」は長さ(高さ)110cmを意味し、「M」はMサイズ(円周(胴回り)190cm~280㎝まで可能)を表します。

アサヒの「ハイパット」は2019年1月より商品名を「フィットカバー」に改名しております。
近年、中国製の類似品が出回っており、アサヒ製と間違って購入してしまったというお客様が増えております。
弊社のキルト商品「Jキルト」は全て国内生産品です。品質や仕様が全く異なりますのでご注意下さい。

-商品の誕生秘話「フィットカバー編」-

会社設立の3年後(昭和44年)に千葉県の柏市、現在は流山おおたかの森駅の近くに、キルティングの生産工場を構えました。当初は家具業界向けに「平あてぶとん」の供給に追われる毎日でしたが、昭和50年代にはいると仏壇用のカバーの注文も増え始め、様々な形状に対応する為に言われるがままにラインナップを増やし、ついには製造側にも把握が困難なほどの種類になっていました。「また種類が増えてしまう・・」当時の工場長は、毎日数センチ違いの製造に追われ気塞ぎな日々を送っていました。
そんな折、お客様から「数種類を1枚でかけられれば便利なんだけどなあ・・」と言われた言葉で閃きました。「そうだ!伸びるキルティングはできないだろうか!?」と。
当時40種類の特許を持っていた発明好きの先代社長と、器用でモノづくりに長けた先代の工場長(実弟)の2人の研究と戦いが始まりました。

画像1「フィットカバー」の開発はキルトマシンの改良の連続でした。組んではバラし、バラしては組んで、新たな部品を付けてみたり、足りなければ部品の調達に探し回る。毎日が戦いでした。ゴムを入れて縫製するという当時では荒唐無稽にも近い製造法にキルティングマシンのメーカーも閉口していました。「そんなことをしては負荷がかかり過ぎて機械が持たない!無茶だ!」と繰り返し言う彼らも、そのマシンから出来上がる商品を見るにつれて、その伸縮性という特異性の価値を理解したのか、徐々に協力的な対応に変わっていきました。

商品開発への拘りはマシン設計だけにはとどまりません。多種多様なゴムを試してようやく現在に至る最初のコールゴムにたどり着きました。ゴムのテンション(引きの強さ)を全て均一にすること、縫目を細かく設定することでキルトの強度を出すことなど、様々な試みを繰り返し、失敗を数多く乗り越えながら、いまの原型となる「フィットカバー」が完成しました。

画像21982年(昭和57年)6月25日特許出願
1984年(昭和59年)1月6日特許登録(公告番号:特公平3-9020)
*商品名は「ハイパット」として1999年に商標登録

他社のWEBに、大手物流会社の社員により発案されて出来上がったと掲載されていますが、発案だけでは簡単に商品化出来ない事は誰にでもわかる常識であり、根拠のない噂話を事実のごとく掲載すること自体が無責任だと思ってしまいます。
なぜなら商品開発という生みの苦しみは、モノづくりに携わる人間であれば誰もが熟知しており、そうして生み出された商品は業種を問わず賞賛すべき事だと思うからです。

「早く綺麗に」「誰にでも梱包出来る」という商品の特性は、引越業界では確実にウケるはずと思ってはいたものの、見たこともない大きな腹巻のような商品には、「こんなもの使えない」「商品が傷つく」「作業性が悪い」など取り入ってもらえず、普及までには思っていた以上に時間を要しました。
ゆっくりではあったものの口コミで拡散していきましたが、中でも高い評価を頂いた日本通運の広島支店様での導入が起爆剤となり、引越専業のサカイ引越センター様の導入も決まり、一気に全国へとその評判が知れ渡ることになりました。

その後も、社内で様々な品質規定を設け、品質の向上、生産効率の向上を目指して現在のスタイルになっていきました。当初からのアサヒオリジナル規格として設定した「長さ」(110サイズ・80サイズ・50サイズ)と「太さ」(Lサイズ(黄色)・Mサイズ(赤)・Sサイズ(緑))は今でも変わらぬ規格サイズとして継続しています。

発売から40年以上経ち今では多くの類似品が出回っておりますが、国内生産量1位を長年維持し続けていることは、品質において多くの皆様にご支持いただいている証だと信じ、スタッフ一同誇りを持って仕事をしております。
今後も皆様と一緒に改良や試作を繰り返し、限りなく品質の向上を目指していきたいと思っております。

「ハイパット」の商標について

現在、商標権は他社が所有しており、アサヒ製の商品とは一切関係がございません。

(商標権消滅の経緯)

「フィットカバー」の旧名称である「ハイパット」という商標は、発売から37年以上
の長年にわたりアサヒの主力商品としてご支持いただき、1999年に商標登録を受け使用しておりました。

しかしながら、代理人弁理士の破産により、商標の更新期限を逃してしまい、2012年に他社が「ハイパット」の商標を登録いたしました。

 

当社は他社の商標登録の無効を主張し、知的財産高等裁判所において商標の有効性を争っていましたが、2018年に他社の商標の有効性が維持される判決が下されました。詳細は「ハイパット事件」「ハイパット商標」で検索していただければご覧いただけます。

 

お客様各位におかれましては、市場の混乱を招き、多くの販売店様にはカタログや広告などの差替えをお願いするなど、多大なるご迷惑をお掛けしたしました。

改めて心よりお詫び申し上げます。

(取組み)

現在、私たちは信頼の復旧に全力を尽くしております。現在、新たな商標「フィットカバー」の周知に取り組んでおり、お客様に対して安心感と品質の高さを伝えることを目指しています。また国産ブランドである「Jキルト」を立ち上げ、明確なアイデンティティを確立し、長年のご愛顧にお応えできるよう努めてまいります。

また、お客様への情報提供やコミュニケーションを強化しております。新しい商品名の周知を徹底し、カタログやSNSを通じて正確な情報を提供いたします。さらに、お客様からのお問い合わせやご意見には迅速かつ丁寧に対応し、お客様との対話を大切にしてまいります。

引き続きお客様のご支持とご理解をいただけますよう、心からお願い申し上げます。